溺れる唇

『本日は代休を許可。
鍵は1時半に菜華まで』

「休みなんて、
申請してないんですけど・・・」

2つ並んだスツールの片方に腰を下ろし、
コーヒーを啜りながら
文句を言ってはみたものの。

ずっしりと思い頭をグラグラさせて
へたりこんでしまえば、
的確な判断だと認めざるを得ない。



全く、大人の男ってゆーのは。


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