溺れる唇
今年の夏、私達は突然の再会を果たし、
こうして一緒の時を過ごしている。
こんな風に、
また一緒に過ごす時が来るなんて、
思ってもみなかった。
私は背中側からの体温に、心からの
幸せを感じながら、自分を抱きしめる
逞しい腕に手を添えた。
また手に入れた、私が初めて恋した人。
私はねじるようにして体を反らし、
その唇に、自分の唇を寄せる。
忘れられなかった、この唇。
この・・・キス。
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