溺れる唇

場所は階段の踊り場の隅っこ。

1階ロビーからは死角になって
見えない場所だ。

「え?あ・・・」



この状態は・・・ちょっと・・・


なんというか・・・


アレじゃないでしょーか?



「大丈夫よ。ありがとう・・・」


だから、離して。


そう続けようとした私を裕馬が抱きしめた。



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