手の温もり
あぁ。

またあたしは

一人になるのね…

もぅみんな来てくれないもの…絶対…

夏羅簾のみんなに声上げるの初めてだもの…

消えてっちゃう…

「出ていきませんよ」

「…俺も…」

「俺達を拾ってくれた貴方に『でて行け』と言われても行く場所がないんですよ…」

「夏羅簾が俺達の場所なんです」

「うぅ,みんなぁ…ごめんねぇ…」

いつの間にか部屋に勝手に入ってるけどぉ

「謝らないでください栞姉さん」

「そうですよ。姉さんが居なかったら俺達今頃生きてませんよ」

みんなぁ…

「ぐすっ」

「おら,泣き止め」

そう言って出してくれたのは




白井海斗
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