好紀(スキ)なんて言わない


『俺の名前は佐藤好紀.みんなよろしく』ニコッ 

(へぇー…佐藤好紀ねぇー……!?)

『佐藤好紀!?』

あたしは思わず立ち上がった

『?俺の事知ってんの?』

(知ってるも何もあんたの幼なじみだよっ)

『あたしだよ.あたし!佐藤やよい!』

クラスのみんなから注目を浴びるあたし

『…知らねぇなぁ』

『え…?』

あたしは驚きの次に少しイラつきが出てきた

『好紀の幼なじみのやよいだってば!』

すると好紀はあたしを睨み付けて

『知らねぇっていってんだろ』
と言った

    *昼休み*

『ねぇねぇ好紀くぅん』
『好紀くん今日の放課後遊ばない?』
『あたしのお弁当あげるっ!』

昼休みには好紀の噂が広まっていた

そしてあたしの噂も…

『ねぇ.聞いた?佐藤やよいってみんなに
 好紀くんの幼なじみだって言い張ってる
らしいよー』

(はァ!?言い張ってねぇし!)

『えーっうざいねー』

あたしはもう人生の半分を失った感じだった

するとそこに好紀がやってきた

(あー…トイレ行こっと)

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