この思いを伝えたくて
「あ、柊!昨日はサンキュー」
「おぉ、橘に会えたか?」
「見えなかったけどね」
「ところで、あんた葉月のこと好きだったの?」
「は?ち、ちげーよ」
「芽生好きだったのじゃない、今も好きなんだ」
「…柊さん、お姉ちゃんはあげません」
「え、えぇえぇ」
公園には少女、少年の声が木霊していた
「そろそろ行こっか」
「うん」
出口へと足を向ける
ふと後ろから声が聞こえた
「ありがとう」