偽り王子と政略結婚!?
「ここが私の部屋か」
二階に上がった私は、目の前に【麗華】
と書かれたネームプレートがついている
ドアを見つけた。危うく通り過ぎるとこ
だった。
ガチャッ
ドアを開けると、そこには……紛れも
なく私の家具や物が綺麗に置かれてい
た。い、いつの間に……
私は驚きつつも、内心は安堵感で
いっぱいだった。だって、さっき「服
なくない!?」って気付いたから。
私は部屋の中にあるクローゼットから
服を出して、着替えた。
そして下に向かうと晴が、
「これお前の携帯だろ?電話鳴ってるぞ」
そう言って携帯を渡してくれた。