四角関係。


【君...悠季side】




「え?あぁ、わりぃ結衣!」



「んーん、ごめんね、
 気のきいたこと言えないで…」



「ばーか、それが結衣だからいーんだよ!」




そう言って、オレが結衣の頭をくしゃっと撫でると また透太の声が飛んできた。




「そんな風に触ったら
 結衣の髪型崩れるだろ?」



「あ、悠季最悪ー。
 透太はやっぱ女心分かってるねー」



透太と真希の言葉にハッとして手を離す




「うわ、結衣、まじゴメン!!」


「あはは、大丈夫だよ。
 悠季くん気にしないで?」



手を合わせて頭を下げると

微笑みながらオレを許してくれる結衣を見てホッと心を撫でおろした。




横目に“フッ”と鼻で笑う透太が映り、オレは軽く透太を睨む。



< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop