新婚さんの事情
「一途名?!」
もちろんキノはそんな私を見てビックリして声をかけてくれる
「うっ、なんかね、嬉しくて、自然と涙が出てきちゃった」
私はキノの顔をちゃんとみて涙声で言った
すると、キノが私の涙を自分の手で拭ってくれた
「嬉しいかったら、泣くんじゃなくて、笑え、一途名には笑顔が一番似合ってるんだから」
キノのその優しさが私の心に響く
「うっ、じゃぁ、これまでの溜めてた涙ここで流してからでもいい?」
その優しさが私の心の鍵を開く
「もちろん、待ってたよ」
「うっ、キノっ!」
私はキノの胸に飛び込んで泣いた
キノの身体は夜の公園の寒さを感じさせないぐらい
温かかった、
キノ、私、貴方のこと本当に好きになっても
いいですか?