新婚さんの事情
そんな日から数日後のことだ
「木下ー、今日は残業なさそうだな」
「だなー、何日振りだろう」
加藤と僕は休憩室でコーヒーを飲みながら
たわい無い話をしていた
すると、そんな二人の間に
「あ、ああの、きのし...、うんん、二人はバーべキューとかお好きですか?」
ちょと、おどおど話す国広さんがやってきた
「国広さーん!もちろん、僕はバーベキューすきですよ」
加藤がにっこにっこして返事をする
「あ、そうなんですか?じゃっ、じゃあ、木下さんは?」
国広さんはよく分からないけど、緊張?してるように僕に話しかけた
「え?俺?俺は結構インドアなんで」
笑って応えた
「そ、そうなんですか?あっ、じゃあ...」
国広さんが何かを言おうとすると
ルルルル~♪
「ん?木下携帯鳴ってないか?」
加藤が僕のポケットに目線をやる
「あっ、電話だ、すまん、ちょと抜けるな」
僕はそういって、加藤と国広さんから去り
携帯を開き
着信先を確認した
「一途名?」
つい、口ずさむ
一途名から電話とは珍しい
この頃はお互い忙しくて連絡もまともに
取り合ってなかった
そして、俺は電話にでた