新婚さんの事情
私が涙から解放されると
改まって私はキノの胸の中で頭をなでられてるのが
分かった
「もう、大丈夫?」
キノの優しい声が私の心を撫でる
「うん、大丈夫、でも、このままでいたいかも」
そう言って私はキノの胸にもっともっと身体を寄せた
「あのさ、ヒカリ...」
するとキノが話しだした
「俺のそういうヒカリを大切にする思いが、
空回りしてヒカリを心配にさせたんだな、ゴメン」
そう言ってキノは私を強く抱きしめた
キノ、なんで、貴方はそんなに私を思ってくれるの?
キノ、なんで、貴方はそんなに私を温かく抱きしめてくれるの?
私、間違ってたよ、こんな人を
7年間好きにならなかったってことが