新婚さんの事情
そして、僕と加藤は仕事をひと段落終わらせ
休憩室にいた
「木下、この前、お土産ありがとな」
加藤はコーヒーをそそる
「おう、どういたしまして」
そう言って僕もコーヒーを口に運ぶ
「そういやさ、お前、誰と旅行行ったんだ?それとも一人?」
その加藤の言葉であの夜の記憶がよみがえる
うっ、俺の変態野郎っ
でも、これは加藤にヒカリのことを
いうチャンスだ
「う、いあ、彼女と」
僕は照れ隠しに目線をしたに向け言った
「....えっ!彼女!?!?!?木下、彼女いたのか?」
加藤はビックリした表情で声をあげる
「ちょっ、声デカいつーのっ!お前にしかまだ言ってないんだからな」
そんなに驚かれたらこっちが照れる
「ちょっちょっ!彼女可愛いの?可愛いの?」
なんだその、中学生みたいは発言?!
加藤は僕に迫る
「かっ可愛いに決まってるよ」
わー、可愛いって言うのがこんなに恥ずかしいなんて
「マジー?!会ってみたいな!その彼女さんに!」
加藤はうっきうっきになる
「俺と彼女とお前の3人だったらいいけど」
「は?お前は入ってくんなよ!」
加藤のその言葉にカチンとくる
「しねっ!」
僕はそう言って加藤の頭部を軽く殴った