新婚さんの事情




そして、僕と加藤は仕事をひと段落終わらせ
休憩室にいた



「木下、この前、お土産ありがとな」


加藤はコーヒーをそそる


「おう、どういたしまして」

そう言って僕もコーヒーを口に運ぶ


「そういやさ、お前、誰と旅行行ったんだ?それとも一人?」



その加藤の言葉であの夜の記憶がよみがえる


うっ、俺の変態野郎っ


でも、これは加藤にヒカリのことを
いうチャンスだ



「う、いあ、彼女と」


僕は照れ隠しに目線をしたに向け言った


「....えっ!彼女!?!?!?木下、彼女いたのか?」



加藤はビックリした表情で声をあげる


「ちょっ、声デカいつーのっ!お前にしかまだ言ってないんだからな」


そんなに驚かれたらこっちが照れる



「ちょっちょっ!彼女可愛いの?可愛いの?」


なんだその、中学生みたいは発言?!
加藤は僕に迫る


「かっ可愛いに決まってるよ」


わー、可愛いって言うのがこんなに恥ずかしいなんて


「マジー?!会ってみたいな!その彼女さんに!」

加藤はうっきうっきになる


「俺と彼女とお前の3人だったらいいけど」

「は?お前は入ってくんなよ!」

加藤のその言葉にカチンとくる

「しねっ!」

僕はそう言って加藤の頭部を軽く殴った
















< 58 / 81 >

この作品をシェア

pagetop