新婚さんの事情
「キノ、キノキノ、きっ、キノ...」
真っ黒な周りから光が差し、同時にその声が聞こえてくる
僕はゆっくり目を開けた
そこには大きな目に涙を溜めに溜めたヒカリがいた
「あれ?俺なにしてたんだ?」
僕はゆっくり身体を起こす
すると...
「わーっ!!死んじゃうと思ったじゃん!心配させないでよっ!」
ヒカリは泣き叫びながら僕に抱きつく
「えっ?!ちょっ、いきなりどうした?!?!」
僕は顔を真っ赤に染め慌てた
「ひっく、キノ助けてくれたんだよ?私が階段から落ちるのを助けてくれたんだよ?」
ヒカリは涙を拭いに拭い話す
そして、僕はさっきのことを思い出す
「大丈夫だよ、あれだけのことで死んでたまるか」
僕はそういってヒカリのほうをみて少し笑った
そして、ヒカリは
「うん、ありがとう、キノ...」
涙をいっぱい溜めての笑顔
その笑顔が僕の心に釘をさしたんだ...
そして、その笑顔が僕を気付かせたんだ...
キミのことがスキっていうことを....