雨降り少女
目の前が真っ暗になった…


私は気がつけば駆け出していた、彼と出会ったあの紫陽花の葉のところへ…
また、葉の色を映した髪の色に笑ってくれる…
そう信じて………

走りながら、目から水分が溢れる。
しかし、溢れた水分は焼け付く太陽に直ぐに乾いてしまう。

葉に頭をもたせ掛け、直も泣いた。
自身を癒すように………


身体の水分が、焼け付く太陽にどんどん奪われて行く………
それでも彼に笑って欲しくて私は………





私は……………

< 4 / 10 >

この作品をシェア

pagetop