幸せ家族計画

 彼にエスコートされるようにレストランへ向かう。

そこからはウェイターさんに導かれて、外の景色が見える席へと案内してもらった。


「少し飲んでもいいでしょ」


彼はワインを頼み、紗優にはジュース。


テーブルはキャンドルで照らされていて、何だかとても神秘的な雰囲気。


「乾杯」


私の声に、グラスがカツンとなる。
紗優が小さな笑い声を洩らす。


「なんか、大人になったみたい」

「そうね」


豪勢な料理を次々頬張って。
旅行気分のせいか、アルコールも少し飲み過ぎた。


「ママ、ちょっとお酒くさぁい」

「そう? ごめん」


なんていいながら部屋に戻る。

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