幸せ家族計画
真っ赤な顔で怒る。
いつまでたっても純情なところがあるのは、紗彩の面白いところだ。
「冗談だよ。つわりもあるもんな。
さ、仕上げちまおう」
「うん」
二人でPCに向かうこと30分。
何とか資料を仕上げ寝室へと向かう。
手を出すつもりはないけど、ただバラバラに寝るにはちょっと物足りなくて。
「こっちで寝れば」
「……うん」
横になって抱きしめると、おずおずとしがみついてくる。
ああ、つわりじゃなきゃなぁ。
なんて、さすがに紗彩には言えない。