幸せ家族計画
「俺、紗彩のそういうとこ好き」
「なっ……」
「初日からいい夜になりそうだな」
嬉しそうにそう言われて、ますますのぼせる私の頭。
夕食の時にお酒も飲んだからかな。
何だか頭がぐるぐるしてきた。
くたりと彼に体を預けると、何を思ったかその掌で私の首筋をさすり、その下のふくらみに触れる。
「……英治くん。ちょっと」
「ん?」
「私、やっぱりのぼせたみたい」
「え? 紗彩!」
「も、ダメ」
頭が熱くて何にも考えられない。
そのまま抱きあげられて、体を拭いてもらい、ベッドに寝かされて扇いでもらう。
ああ、なんて新婚旅行。