幸せ家族計画
溜息をつきつつ中々来ないタクシーを待っていると、再び痛みの周期がやってきた。
「……っつう」
でも、また2階まで上がって休む元気はない。
むしろ、この場で痛みに耐えるのも結構キツイくらい。
我慢が出来なくてうずくまる。
どうしよう。
やっぱり達雄に先に連絡しておくべきだったのかな。
でもタクシーが来てしまえば、後は連れてってもらうだけだし。
重荷になりたくない。
私がいるから仕事が出来ないなんて、そんな風に思われたくない。
ああなんか、お腹痛いからかな。
嫌な考えにとらわれそう。
だって。
私、いっつも何にも出来ない子みたいで嫌になる。
達雄は料理だって洗濯だって何でも出来るもん。
私が居なくても困らないじゃないの。