幸せ家族計画


「アヤが居なかったら、生きてられないかもしれない」

「達雄……」


顔を真っ赤にして言われたその言葉に、私の顔も赤くなってるのが分かる。
だけど、それに返事をする前に、再び痛みが襲って来た。


「あいたたた!」

「アヤ、大丈夫か。何だっけ、呼吸法だ! ラマーズ法」

「あ、そうか。えっと」

「ヒッ・ヒッ・フーだろ」

「ヒッ・ヒッ・フー」


真面目な顔で、呼吸法を繰り返す彼に、おかしくなったり嬉しくなったり。

私、大事にされてる。

それをものすごく実感した。

やっぱり私は達雄が大好き。

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