幸せ家族計画
*
「おいしかったね」
食事を終えて、店を出る。
食事中、何度もキズナが騒ぎ出すので大変だが、交互にあやしながら何とか食べ終わった。
休むために入ってる飲食店で何でこんなに疲れるのだろう。
「あと、どうしようか」
「もう帰ろ? 疲れてきちゃった」
結局そんな結論に2人とも至ったものの、俺は不意に閃いて言った。
「なぁ。ついでに墓参り行こうか」
「え?」
「盆だし」
「そっか、そうだね」
花と線香を買い、車に乗り込む。
走っている間にキズナは再び眠り込み、綾乃は助手席に移ってきてニコニコしている。
「私、お墓参りいくの久しぶりだ」
「俺も。一人の時は結構行ったんだけどな。今は思い出したようにしか行かないな」
「親不孝って思われてるかな」
「いや、現実が幸せなんだろって思ってくれるだろ」
それは、生きてる人間に都合のいい言い訳だが、納得したように綾乃は頷いた。
「おいしかったね」
食事を終えて、店を出る。
食事中、何度もキズナが騒ぎ出すので大変だが、交互にあやしながら何とか食べ終わった。
休むために入ってる飲食店で何でこんなに疲れるのだろう。
「あと、どうしようか」
「もう帰ろ? 疲れてきちゃった」
結局そんな結論に2人とも至ったものの、俺は不意に閃いて言った。
「なぁ。ついでに墓参り行こうか」
「え?」
「盆だし」
「そっか、そうだね」
花と線香を買い、車に乗り込む。
走っている間にキズナは再び眠り込み、綾乃は助手席に移ってきてニコニコしている。
「私、お墓参りいくの久しぶりだ」
「俺も。一人の時は結構行ったんだけどな。今は思い出したようにしか行かないな」
「親不孝って思われてるかな」
「いや、現実が幸せなんだろって思ってくれるだろ」
それは、生きてる人間に都合のいい言い訳だが、納得したように綾乃は頷いた。