幸せ家族計画
食事が終わり、後片付けをしている間に、一人でお風呂にはいれるようになった紗優はお風呂へと行った。
「びっくりしたな」
隣にやってきて、英治くんは肩をもんでくれた。
「とんだ所に話が発展したわね」
思わず苦笑しちゃう。
「ああいうときってなんて言えばいいんだろうな」
彼は近くの椅子に腰かけ、視線だけを私におくる。
最後の茶碗を水きりに乗せて、手を拭きながら彼にお茶をいれた。
「性教育っていつやるんだっけ?」
「え? いつだったかなぁ。小学5年生くらいじゃなかった?」
「男女で違うんだよなぁ。別室に連れて行かれたりしなかったか?」
「した、した!! でもあの時はよくわかんなかったけど。聞いても何だか現実味が無くって」
「だよな」
こういうのって思い出すと面白い。