幸せ家族計画

ずっと私と一緒に居るのに
どうしてそんなに、寂しそうなの?


以前は兄妹だからだった。

でも今は夫婦になった。


それでもその瞳が変わらないのは何故なの?

『信じてくれないのか』

そう思うのは、あなたが私を信じていないからじゃないの?


「達雄」

「でも俺は、アヤにとって自分でいいのかが分からなかった」

「……」


彼の言葉に、反射的に手が伸びて彼の前髪に触れた。

再び、その瞳に映る自分を見つめる。

そこにあるのは、『不安』。

そうだ。
彼にとって。

私が不安材料なんだ。


「どうしてそんな風に思うの?」

「……はは」


私の問いかけに、彼は苦笑する。

違う。
そんな風に笑わないで。

言ったのに。
好きって。

私にはあなたが必要だって。

どうしてすぐそんな風に思ってしまうの?

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