無口な上司の甘い誘惑~究極の恋~
「おや、寄りが戻ったのか?」

誠之助さんの一言で、

ため息をついた俊。

満面の笑みを見せた麗。


私はポカンとした顔をしてる。



「結婚の約束までしたのに、

突然別れてくれですもの。

未だに私は俊一筋だって言うのに」


・・・結婚の約束?!

そんな相手がいたとは…

あまりのショックに足をふらつかせた。

そんな私に気付いた誠之助。


「今夜は愛奈ちゃんはオレが送り届けるから」

私を支えた誠之助が、

笑顔でそんなことを言った。


「おい、勝手に決めるなよ?!

オレと帰るんだから」

少し俊が慌てて私の手を引いた。

誠之助はスッとその手を払いのけた。

「俺たちは、邪魔者みたいだから消えるよ」
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