無口な上司の甘い誘惑~究極の恋~
「昨日、たくさん泣きましたから、

もう大丈夫ですよ・・・

そんなことより、朝ご飯食べましょう?」


・・・ったく。

無理しちゃって。

オレは笑みを見せながら、

愛奈の頭をクシャクシャっと撫でた。


「作ってくれたの?」

「はい、昨日のお詫びも兼ねて」

「ホント。泣き虫の面倒見るのは大変」

そう言って笑う俺の背中を、

軽く叩いた愛奈。


「泣き虫って言わないでください」


「しょっちゅう泣いてるから、

泣き虫だろ?」

意地悪にそう言えば、


ムッとした顔を見せた愛奈。


・・・

いじけた顔も、

愛らしい・・・

自然と笑みがこぼれた。
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