無口な上司の甘い誘惑~究極の恋~
「え?なんでもありません」

私は勢いよくバッグを閉めた。


「・・・そう?」

不思議そうに私を見つめる俊に、

何とか笑顔を見せた。


「あ、明日はどこに行くんですか?

母が楽しみにしてるっていうから」


私の質問に、

一瞬困った顔をした俊。


「あ~・・・

有名な所だから、

行ったらすぐわかる。

だから、楽しみにしてて?」


「私だけ知らないのって、

なんだかイヤです」


拗ねた私を抱き寄せた俊。


「明日までのお楽しみじゃダメ?」

「・・・」

「サプライズにならないな?」
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