魔天戦史
「…我が霊力に応え、真の姿を顕せ…」
弦慈郎がそう唱えると、天叢雲剣は一際強い光を放った。光が消えるとそこにはさっきとは全く形の違う剣が握られていた。その剣は一本の刃が鍵の様に直角に曲がりくねった形をしている。
「これは…!?」
「…これが、天叢雲剣の真打だ。」
「天叢雲剣の、真打ち…!?」
弦慈郎は剣を再び勾玉の形に戻して蓮に渡した。
「…お前には、今のを会得して貰う。」
「真打を、ですか?」
「あぁ。だがその為にはお前の剣の腕を上げなければならない。その為に私が来た。」
「…そうですか。」
蓮はそう言いながら立ち上がった。
「では、修行をつけて下さるのですね?」
「あぁ。」
弦慈郎も立ち上がった。二人は部屋を出た。中庭では京介と拾蔵が戦っていた。
「…京介さんも、修行ですか?」
「あぁ。彼には、グングニルの真の力を会得して貰う。」
「…そうですか…じゃあ、私も負けてられませんね。」
「あぁ、そうだな。」
笑いながら歩いていた二人は京介と拾蔵から離れた場所に出た。
「この辺りでいいだろう。さぁ…剣を抜け、蓮。」
蓮は言われた通りに天叢雲剣を抜いた。
「…お祖父様は、何をお使いになるのですか?」
「私か?私は…」
弦慈郎はそう言いながら槍の様なものを空間から引き抜いた。
「こいつを使う。」
それは長い槍の刃の部分の片側に三日月型の刃がついたものだった。
「…方天画戟(ほうてんがげき)…三国史最強の武将呂布(りょふ)が用いた最強の武具ですか…さすがお祖父様ですね。」
蓮は天叢雲剣をしっかりと握った。弦慈郎も方天画戟を両手で握り締めた。それだけで弦慈郎の全身から圧倒的なまでの霊力が溢れ出した。
「…お願いします…」
京介と蓮の修行が、今始まった。
弦慈郎がそう唱えると、天叢雲剣は一際強い光を放った。光が消えるとそこにはさっきとは全く形の違う剣が握られていた。その剣は一本の刃が鍵の様に直角に曲がりくねった形をしている。
「これは…!?」
「…これが、天叢雲剣の真打だ。」
「天叢雲剣の、真打ち…!?」
弦慈郎は剣を再び勾玉の形に戻して蓮に渡した。
「…お前には、今のを会得して貰う。」
「真打を、ですか?」
「あぁ。だがその為にはお前の剣の腕を上げなければならない。その為に私が来た。」
「…そうですか。」
蓮はそう言いながら立ち上がった。
「では、修行をつけて下さるのですね?」
「あぁ。」
弦慈郎も立ち上がった。二人は部屋を出た。中庭では京介と拾蔵が戦っていた。
「…京介さんも、修行ですか?」
「あぁ。彼には、グングニルの真の力を会得して貰う。」
「…そうですか…じゃあ、私も負けてられませんね。」
「あぁ、そうだな。」
笑いながら歩いていた二人は京介と拾蔵から離れた場所に出た。
「この辺りでいいだろう。さぁ…剣を抜け、蓮。」
蓮は言われた通りに天叢雲剣を抜いた。
「…お祖父様は、何をお使いになるのですか?」
「私か?私は…」
弦慈郎はそう言いながら槍の様なものを空間から引き抜いた。
「こいつを使う。」
それは長い槍の刃の部分の片側に三日月型の刃がついたものだった。
「…方天画戟(ほうてんがげき)…三国史最強の武将呂布(りょふ)が用いた最強の武具ですか…さすがお祖父様ですね。」
蓮は天叢雲剣をしっかりと握った。弦慈郎も方天画戟を両手で握り締めた。それだけで弦慈郎の全身から圧倒的なまでの霊力が溢れ出した。
「…お願いします…」
京介と蓮の修行が、今始まった。