魔天戦史
雷帝
「…お前は…」
金髪金眼の男は全身に雷を纏っていた。
「あ、貴方は…!?」
「ご苦労だったな、崇史。だがこいつはお前達の手には余る人間だ。私が相手になろう。不服はなかろう?」
男は剣を構えた。
「勿論、構わんよ。名高き雷帝にお相手戴けるとは、光栄だな。」
「…行くぞ!」
男は姿を消した。仮面の男は誰もいない背後に剣を振った。
「…ッ!」
そこには、いつの間にか雷を纏った男がいた。
「ふ、背後への出現を予測して先に攻撃を仕掛けるとは…中々…」
「お褒めに預かり光栄だな。お前の移動速度も中々の物だ…雷属性が移動に優れた属性とはいえ、ここまでの速度は出せまい…さすがは師紀憲蔵…雷帝と呼ばれるだけはある。」
そこから、二人の激しい攻防が始まった。あまりの速さに学園長達は目視出来ない。
「は、速い…!?雷帝と呼ばれるあの方も流石だが、それに追い付くあの男は何者なんだ…!?」
「…ランクは間違い無く特A以上でしょうね…それに、中央指令室の特殊倉庫を破るなんて事が出来るとなると、相当の手練れ…」
「憲蔵元帥様だけで勝てるのか…?」
「…だが、あれでは手出しが出来ない…」
四人が悩んでいる間も仮面の男と憲蔵は激しい攻防を繰り広げていた。しかし途端に二人が距離を置いた。
「…何だ!?」
四人にも大気が震えているのが分かった。
「な、この感覚は…!?」
「何だか…怖い…」
すると二人の間の空間が裂けてそこから背中に十二枚の翼を生やした白いスーツの男が現われた。
「くっ、貴様は…!?」
「師紀憲蔵元帥殿…雷帝と呼ばれた貴方が、この様なところで油を売っていて宜しいのですか?」
「…何の事だ…!」
「…大元帥を守護する役割を受けし四帝のお一人が、この様なところで…」
「!貴様、どこまで…ッ!?」
金髪金眼の男は全身に雷を纏っていた。
「あ、貴方は…!?」
「ご苦労だったな、崇史。だがこいつはお前達の手には余る人間だ。私が相手になろう。不服はなかろう?」
男は剣を構えた。
「勿論、構わんよ。名高き雷帝にお相手戴けるとは、光栄だな。」
「…行くぞ!」
男は姿を消した。仮面の男は誰もいない背後に剣を振った。
「…ッ!」
そこには、いつの間にか雷を纏った男がいた。
「ふ、背後への出現を予測して先に攻撃を仕掛けるとは…中々…」
「お褒めに預かり光栄だな。お前の移動速度も中々の物だ…雷属性が移動に優れた属性とはいえ、ここまでの速度は出せまい…さすがは師紀憲蔵…雷帝と呼ばれるだけはある。」
そこから、二人の激しい攻防が始まった。あまりの速さに学園長達は目視出来ない。
「は、速い…!?雷帝と呼ばれるあの方も流石だが、それに追い付くあの男は何者なんだ…!?」
「…ランクは間違い無く特A以上でしょうね…それに、中央指令室の特殊倉庫を破るなんて事が出来るとなると、相当の手練れ…」
「憲蔵元帥様だけで勝てるのか…?」
「…だが、あれでは手出しが出来ない…」
四人が悩んでいる間も仮面の男と憲蔵は激しい攻防を繰り広げていた。しかし途端に二人が距離を置いた。
「…何だ!?」
四人にも大気が震えているのが分かった。
「な、この感覚は…!?」
「何だか…怖い…」
すると二人の間の空間が裂けてそこから背中に十二枚の翼を生やした白いスーツの男が現われた。
「くっ、貴様は…!?」
「師紀憲蔵元帥殿…雷帝と呼ばれた貴方が、この様なところで油を売っていて宜しいのですか?」
「…何の事だ…!」
「…大元帥を守護する役割を受けし四帝のお一人が、この様なところで…」
「!貴様、どこまで…ッ!?」