魔天戦史
大元帥は椅子に深く座った。
「…残る可能性は、『シヴァ』の目覚めがいつになるか、か…すでに片方は封印から目覚めた…後は、破壊の魔女の目覚めだが…精霊王達の接触もある…意外に早まるかも知れんな…」
大元帥は椅子から立ち上がってどこかに向かった。大元帥は地下深く、地下闘技場よりも更に下のところでエレベーターが止まった。
「…生体情報認識開始…認識完了しました。大元帥様ご本人と確認しました。」
エレベーターから機械的な音声が流れて、大元帥の生体情報を認識した。完了と同時にエレベーターのドアが開いた。エレベーターから出ると、大広間に出た。その先には、巨大な大樹が生えていた。
「…始まりの樹…お前なら、全てを知ることが出来るのか…?」
大元帥は右手を樹に伸ばした。樹に触れた手から、膨大な量の霊気が溢れ出た。
「…やはり、私では無理なのか…」
大元帥が手を離すと霊気の放出も止んだ。
「…『シヴァ』しか認めぬというのか…始まりの樹よ…」
しかしいくら語りかけても樹が答えることは無い。
憲蔵は一人、執務室に戻って来た。ドアを開けると、ソファ―に勇翔が座っていた。
「なんだ、ずっと居たのか?」
「あ、はい…下手に出歩く訳にもいかないと思ったので…」
「…そうか…丁度いい。話がある。」
憲蔵はドアを閉めて反対側のソファ―に座った。
「…近いうちに、大規模な作戦が行われることになった。俺以外の元帥も、全員出撃することになるだろう…お前は学園に戻れ。」
「…そんな…!?どうしてですか!?」
「お前の軍籍は用意しておく。だからお前は学園に戻れ。お前は軍属とはいえ、まだ一般人と大して変わらない…これは命令だ。」
「…分かりました…」
勇翔はそれから二日後、学園に戻って行った。
「…残る可能性は、『シヴァ』の目覚めがいつになるか、か…すでに片方は封印から目覚めた…後は、破壊の魔女の目覚めだが…精霊王達の接触もある…意外に早まるかも知れんな…」
大元帥は椅子から立ち上がってどこかに向かった。大元帥は地下深く、地下闘技場よりも更に下のところでエレベーターが止まった。
「…生体情報認識開始…認識完了しました。大元帥様ご本人と確認しました。」
エレベーターから機械的な音声が流れて、大元帥の生体情報を認識した。完了と同時にエレベーターのドアが開いた。エレベーターから出ると、大広間に出た。その先には、巨大な大樹が生えていた。
「…始まりの樹…お前なら、全てを知ることが出来るのか…?」
大元帥は右手を樹に伸ばした。樹に触れた手から、膨大な量の霊気が溢れ出た。
「…やはり、私では無理なのか…」
大元帥が手を離すと霊気の放出も止んだ。
「…『シヴァ』しか認めぬというのか…始まりの樹よ…」
しかしいくら語りかけても樹が答えることは無い。
憲蔵は一人、執務室に戻って来た。ドアを開けると、ソファ―に勇翔が座っていた。
「なんだ、ずっと居たのか?」
「あ、はい…下手に出歩く訳にもいかないと思ったので…」
「…そうか…丁度いい。話がある。」
憲蔵はドアを閉めて反対側のソファ―に座った。
「…近いうちに、大規模な作戦が行われることになった。俺以外の元帥も、全員出撃することになるだろう…お前は学園に戻れ。」
「…そんな…!?どうしてですか!?」
「お前の軍籍は用意しておく。だからお前は学園に戻れ。お前は軍属とはいえ、まだ一般人と大して変わらない…これは命令だ。」
「…分かりました…」
勇翔はそれから二日後、学園に戻って行った。