魔天戦史
救世の光
「…どうやら、無事シールドは破壊できたようだね…」
大元帥は机の電話を取ってどこかにかけた。
「…私だ…あぁ。メシアの剣を照射してくれ。」
大元帥はそれだけ言って受話器を置いた。
「…これが真に救世の光となることを願いたいものだが…」
「あれは…!?」
「メシアの剣だ!!全艦に通達しろ!各艦、シールドを展開して衝撃を防げ!」
ユリスは瞬時に判断を下した。するとすぐに全ての戦艦がシールドを展開した。
「…来るぞ!!」
憲蔵がそう言った時、空からアトランティス目掛けて光が降り注いだ。その着弾の衝撃は強烈だった。着弾した海面を中心に津波が起こり、戦艦が大きく揺れた。
「着弾確認!メビウスリングを発動させる!!」
ユリスはそう言いながら目の前の計器類の中のガラスでフタがされたボタンを思いっ切り叩き付けた。すると海底が振動してアトランティスの下から強烈な電磁波のようなものが噴き出した。それはメシアの剣に丁度覆い被さるようにして発動され、中ではメシアの剣が多重屈折していた。アトランティスは急激に装甲が剥れていく。剥れた装甲は光の中で燃え尽きていった。
「流石はメシアの剣…壮絶だな…」
皆が見守る中、アトランティスはみるみる内に崩れ去った。光はそこで途切れた。
「…終わった…のか?」
ふとユリスが呟いたその時、アトランティスが轟音を立てて海面から飛び上がった。
「…な…っ!?」
憲蔵は思わず言葉を失った。あれ程ダメージを負っていながらまだ動いているのだ。
「待て、何か妙だ…」
ユリスが思った通り、アトランティスは轟音を上げながら姿を変えていく。その姿はさながら鉄の巨人だ。
「変型しただと!?」
「変型しただと!?」
憲蔵とユリスは二人揃って同じことを言った。
大元帥は机の電話を取ってどこかにかけた。
「…私だ…あぁ。メシアの剣を照射してくれ。」
大元帥はそれだけ言って受話器を置いた。
「…これが真に救世の光となることを願いたいものだが…」
「あれは…!?」
「メシアの剣だ!!全艦に通達しろ!各艦、シールドを展開して衝撃を防げ!」
ユリスは瞬時に判断を下した。するとすぐに全ての戦艦がシールドを展開した。
「…来るぞ!!」
憲蔵がそう言った時、空からアトランティス目掛けて光が降り注いだ。その着弾の衝撃は強烈だった。着弾した海面を中心に津波が起こり、戦艦が大きく揺れた。
「着弾確認!メビウスリングを発動させる!!」
ユリスはそう言いながら目の前の計器類の中のガラスでフタがされたボタンを思いっ切り叩き付けた。すると海底が振動してアトランティスの下から強烈な電磁波のようなものが噴き出した。それはメシアの剣に丁度覆い被さるようにして発動され、中ではメシアの剣が多重屈折していた。アトランティスは急激に装甲が剥れていく。剥れた装甲は光の中で燃え尽きていった。
「流石はメシアの剣…壮絶だな…」
皆が見守る中、アトランティスはみるみる内に崩れ去った。光はそこで途切れた。
「…終わった…のか?」
ふとユリスが呟いたその時、アトランティスが轟音を立てて海面から飛び上がった。
「…な…っ!?」
憲蔵は思わず言葉を失った。あれ程ダメージを負っていながらまだ動いているのだ。
「待て、何か妙だ…」
ユリスが思った通り、アトランティスは轟音を上げながら姿を変えていく。その姿はさながら鉄の巨人だ。
「変型しただと!?」
「変型しただと!?」
憲蔵とユリスは二人揃って同じことを言った。