【BL】一晩のxx【短編】
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「くぅーっ!」
ビールを一気に飲みほし、おかわりを頼んだ。
今度の日曜、どこ行こうか?と聞こうと思って彼女に電話すると、「別れよう」と言われた。
「突然すぎんだろ馬鹿野郎っ!」
特に喧嘩もしてなかったし、仲が良かった方だと自分で思っていた。
でも、それは俺だけだったようだ。
「お客さん、もうやめた方が…」
俺の飲みっぷりをみて、苦笑いをした店長さんにそう言われ、
「良いんです!もう今日は飲んで飲んで飲みま──」
「そうだ、もうやめとけ」
突然、上から低い声が降ってきた。
「はい、水」
そう言って俺の目の前に氷と水が入ったグラスを置き、隣に座った。