【BL】一晩のxx【短編】

***


「くぅーっ!」

ビールを一気に飲みほし、おかわりを頼んだ。


今度の日曜、どこ行こうか?と聞こうと思って彼女に電話すると、「別れよう」と言われた。

「突然すぎんだろ馬鹿野郎っ!」

特に喧嘩もしてなかったし、仲が良かった方だと自分で思っていた。
でも、それは俺だけだったようだ。


「お客さん、もうやめた方が…」

俺の飲みっぷりをみて、苦笑いをした店長さんにそう言われ、

「良いんです!もう今日は飲んで飲んで飲みま──」
「そうだ、もうやめとけ」

突然、上から低い声が降ってきた。

「はい、水」

そう言って俺の目の前に氷と水が入ったグラスを置き、隣に座った。
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