【BL】一晩のxx【短編】
「お待たせしましたー」
さっき、相田さんが頼んだ、「いつもの」であろうものが運ばれてきた。
「鶏のなんこつ!俺大好きです!」
俺は相田さんにキラキラ輝かせた目を向け、そう言うと
「いや、お前にやらねーけど」
と言って、自分の方になんこつの乗った皿を寄せ、俺にとられないように手でガードした。
や、やり方が子供っぽい…!
というか人の枝豆食べて、自分のはあげないんですか!
なんなんだこの人…
「ほら、聞いてやるから話してみ。溜まってんだろ?」
さっきの上から目線な口調でなんこつを頬張りながらそう言った。
まぁ良いや。
俺も誰かに愚痴りたかったし。
最後に頼んだビールをぐびぐびと飲みほし、「ぷはぁー」と息を吐き出し、数時間前に別れた元カノのことを相田さんに話した。