【BL】一晩のxx【短編】
相田さんは俺が話している間、頷きながら聞いてくれた。
「何だよ!『翔は優しすぎるよ。私もっと怒ったりしてくれる人が良い』って!意味わかんねぇ!仕事のことでイライラしてる時、無口になったら怒ってるの?とか聞いてくるくせに、もっと怒ってくれる人が良いとか…矛盾してんだろ!!」
俺は酒の力を借りて、相田さんにダラダラと愚痴った。
「未練はあるのか?」
「無いですよ、無いです全く本当に。俺はちゃんと大切にしてたつもりなのにあんな事言われちゃあね。あー女って面倒ですね」
はぁ、と深いため息をついてると、
「女はそういう生き物だよ」
と言って俺の口に鶏のなんこつを詰め込んだ。
「んぐっ」
突然過ぎて吃驚し、飲みこんでしまいそうになった俺を見て笑う相田さんは、
「お前って面白いな」
と言って俺の頭の上に手をポンと乗せた。
結局、この後も俺は何杯も飲んでしまい、歩けないほどベロベロに酔ってしまった。
相田さんに肩を貸してもらって、外に出て…
「行くか?」
そう言われて…