【BL】一晩のxx【短編】
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「はぁ…」
重い腰を上げ、ソファーから起き上がる。
相田さんと出会って一週間が経つ。
自分でも驚くし、ありえないと思うけど…あの日のことが未だに忘れられずに居る。
首筋の感触…唇の感触。
全てが…忘れられない。
俺は、相田さんに飲みこまれてしまった。
あれから仕事に集中出来ず、失敗ばかりし、上手く行かない日々が続いていた。
毎日眠れなくて、寝れたとしてもソファーの上で一、二時間くらいだった。
こんなにも、めちゃくちゃになってしまうほどあの人が自分の中に残っていることに呆れた。
連絡先も何も交換していないし、これから先会うこともない。
もう、会って話すこともない。