【完】俺だけを愛して溺れろ。



そういう素振り、全く見えなかったのになぁー。



あたしは何となく自分の耳朶に触れる。



プレゼントかぁー。



新しいピアスが欲しいな……ん?



ふと、あたしはあることを思い出す。



『あ、凪。ピアスは?』



「ピアス?」



凪は少し首を傾げる。



『将生さん、左耳に一個ピアス付けてる。しかも、毎日同じピアス』



「んじゃ、それしか持っていないってこと?」



『違う。あのピアス、ブランドだから気に入っているんだと思う』


< 162 / 357 >

この作品をシェア

pagetop