【完】俺だけを愛して溺れろ。
*Act.7
曖昧な関係が終わった次の日の今日。
いつも通りに過ごそうと思っていたのに、今日は朝から騒がしかった。
「りょうちんが入院した!」
あたしたちの担任である、小林涼介先生ことりょうちんが入院したらしい。
病状どころか、何の病気かさえ聞かされていないあたしたちは、その話題しか口にしていない。
そのおかげで、洞察力のある凪と洸太も頭の中はりょうちんのことだらけ。
勘付かれる心配がなくなったあたしは、ほっとため息をついた。
「ってことはさ?あたしたちの担任、誰になるんだろう」
凪は腕を組み、唸(うな)り始める。