【完】俺だけを愛して溺れろ。
「……なぁ、凜」
『何よ』
「今日一日で老けた?」
『少し口を慎んでもらえますか?』
カルボナーラをフォークで突き立て、中島に滅多に見せない爽やかな笑顔を向ける。
こっちは、あんたの所為で疲労困憊(ひろうこんぱい)なの。
てか、普通そのタイミングで言う!?
あ゙ー、イライラが募るばかりだ。
ほんと、ノイローゼになりそう!
あたしは勢いに任せて、カルボナーラを頻(しき)りに頬張る。
中島もクスッと笑った後、手を合わせて「いただきます」と言って、カルボナーラを口の中へ運ばせた。