【完】俺だけを愛して溺れろ。
「……凜。お前って、ほんと変なプライドを持ってるよな?」
『……』
「変なところで頑固。お前は、いつからへそ曲がりになったんだ」
『……』
「素直にならないと、人生損するぞ?」
少し呆れ気味にあたしを戒める廉。
廉の言葉が胸に突き刺さる。
ごもっともなことを言われた為、反抗出来ないあたしは下唇を噛み締め、自分の上靴へと視線を落とした。
『……うん、分かってる』
「……」
『分かってるよ、それくらい』