【完】俺だけを愛して溺れろ。
「凜は、俺と同じ一人暮らしだろ?誰からも束縛されず、自由気ままに生活してるじゃん」
『……あのさ?その生活をぶち壊してるのは、な・か・じ・ま!』
あたしは一旦フォークを置き、盛大なため息を吐き出す。
すると、中島もフォークを置き、盛大なため息を吐き出しやがった。
……オイ。
同じ動作をするな。
カルボナーラと見つめ合う中島を睨む。
『今日だって、あんたの所為で――…』
「凜みたいな女を好きになるなんて、あの男は物好きだな」
『なら、そんな女に懐いているあんたは何?』
「……」
『てか、そんな女と関わりを持とうとしたのも“あんた”』
「……」
『いい加減にしやがれ』