【完】俺だけを愛して溺れろ。
*Act.8
「終業式、終わったぁー!」
凪はぐっと背伸びをした。
ほんと、毎度毎度簡潔じゃない校長の話をずーっと立ちっぱなしで黙って聞くの、苦痛なんだよねぇー。
あたしはあまりの怠さに机に顔を伏せる。
「うわっ!凜テンション低すぎ!!」
『……凪のテンションの高さが異常なのよ』
「失礼なっ!あたしに限らず、皆そうでしょ。だって、今日はクリスマスだよ!?」
『はいはい。分かったから、興奮しないで』
「今日、将生とデートするから楽しみ!」