【完】俺だけを愛して溺れろ。
『これから、将生さんとデートでしょ?そんな顔してると、将生さんが心配しちゃうよ?』
「凜!あのさ、」
『ほら。教室の入り口で、将生さんが待ってる』
この言葉に反応した凪は、教室の入り口に視線を向ける。
そして、やっとで合った視線に、将生さんは口パクで「凪」と呼んで手をヒラヒラと振った。
将生さんは嬉しそうな表情をしているのに、何だかこの時の凪は少し複雑そうな表情をしていて……。
『凪、今日は楽しんできてね』
「……うん」
『後で、じっくり話を聞かせてもらうよ?』
にまにまと気味が悪い笑みを浮かべれば、