【完】俺だけを愛して溺れろ。
*Act.2
「……あんた。今日もげんなりしているわね」
『ほんと、女って怖い生き物よ……』
「凜も女でしょ?」
昼飯であるメロンパンをまるで貧乏人みたいに大事に食べるあたしに、目の前で的確なツッコミを入れる彼女。
彼女は、唯一の友人である凪。
凪の素晴らしい所?
それは、物をはっきり言う所だね。
「んで、発端は中島か」
『まぁ、そうだけど、今回はあいつの甘いマスクに騙されている女共』
「凜に何か一つでも勝てると思ったら大間違いよ。懲りないわね、中島に依存している馬鹿女共が」
『……』