【完】俺だけを愛して溺れろ。
「……そういえば、凜」
『(ふう。凪の目付きが戻った)』
安堵のため息を吐き、再びメロンパンを口にする。
「昨日、九条君に告られたでしょ」
『げほっ!!』
しまった!
動揺して、喉に詰まらせてしまった。
勿論、凪がそれを見逃すわけもなく……。
「……やっぱり、何かあったのね?」
『な、何もっ!』
「観念しなさい。全てを吐いて――…」
「どうせ、中島さんに邪魔されたんだろ」
『そう!そうなのよ!!今すぐにでも、中島を撲殺――ん?』