【完】俺だけを愛して溺れろ。



……そうね。



良い提案だと思う。



共に利点がある。



お互いの為にも、そうして方が良いのかもしれない。



あたしは……。



『洸太』



洸太を見据え、凛とした声で名を呼ぶ。



周りの雑音は何一つ耳に入らない。



まるで透明な防音壁に囲まれた部屋にいるかのように。



そして、ゆっくりと瞳を閉じて口を開く。


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