【完】俺だけを愛して溺れろ。



あと、自分の気持ちに嘘をつかない。



もちろん、変なプライドも捨てるし、素直になるから!



だから、



『お願い。あたしの傍にいて』



懇願するあたしに、蒼空は心底嬉しそうな笑みを浮かべる。



「バーカ。それ、俺が先に言った言葉。死ぬまで一緒にいるに決まってるだろ?」



そう言われた途端に、蒼空に唇を塞がれた。



『(やっぱり、蒼空と同じことを考えちゃうのね?あたし)』



口元に綺麗な弧を描いて、目を閉じる。


< 323 / 357 >

この作品をシェア

pagetop