【完】俺だけを愛して溺れろ。
「来年、婚姻届出しちゃう?」
『蒼空、気が早すぎ!』
あたしたちはしばらく見つめ合い、同時にプッと噴き出して笑う。
そして、蒼空は長く息を吐き出すと、至極真面目な顔つきに変わった。
「凜、」
『……うん』
「もちろん俺はまだ子供だし、全ての責任を背負えるほど立派な人間じゃない」
『……』
「けど、さっきの言葉は中途半端な気持ちで言ったつもりはない」
『っ、』
「だから、」