【完】俺だけを愛して溺れろ。



『(……気分が重い)』



あたしは盛大なため息を吐き、財布から小銭を取ろうとする、が。



『……』



うわ、最悪。



細かい金がない。



……仕方ない。



さようなら、新品の野口さん。



短い間だったけど、愛していたよ……。



渋々、新品の野口さんを投入口に入れる。



『(うーん、何を飲もうかな)』



って、お茶しか飲めないんだけどねぇ。


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