【完】俺だけを愛して溺れろ。
* * *
「なぁ、凜。知っているか?」
『ん?何を?』
「俺たち、他校でも理想のカップルとして有名らしいよ?」
『……それって、あたしたちが理想のカップルの見本になってるってこと?』
「そうだな。ほんと、由々しき事態だ」
『そうね。あたしたちみたいなカップルが増えたら、日本も終わりだわ』
「……凜。俺たち、そこまで酷いカップルじゃないだろ」
『え?そうなの?』
「俺、悲しくなってきたわ……。鶏肉いただきっ!」
『ちょっ、最後に食べようと残してたやつなのに!』