【完】俺だけを愛して溺れろ。



きっと、今のあたしの顔は真っ赤だ。



あたしは赤らむ頬を隠すように、手の甲を口元に手を当てて俯く。



「……凜、大丈夫か?」



『……大丈夫』



“中島に似合ってるよ”



よく、あんな恥ずかしい台詞が言えたものだ。



……中島は覚えているのだろうか。



あぁ、穴があれば入りたい――。


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