【完】俺だけを愛して溺れろ。

 * * *


喧嘩した次の日って、普通気まずい雰囲気になるでしょ?



それなのに、息ぴったりなところを皆に見せつけるあたしたちって、おかしくない?



『おばちゃん、』



「『焼きそばパン!』」



「え?」



『は?』



いつの間にか、中島と2人仲良く並んで購買部に身を乗り出していたあたしたちは、反射的に顔を見合わせる。



ふざけるな。



残り一個の焼きそばパンを食べるのは、このあたしだ。



と思ったものの、中島と同じ食べ物を買おうとしていたことに不快だと感じたあたしは、他に食べたい物を探す。



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