【完】俺だけを愛して溺れろ。



『ちょっ、中島!あんた、どういうつもりよ』


「ん?何が?」


『あたしの恋路を邪魔して、そんなに楽しいの?てか、勘違いされたって!!』


「勘違いって?」


『あたし達、相思相愛の仲じゃないでしょうが!もう、どうしてくれるのよ』



あたしは額に手を当て、深い吐息を吐いた。



認めたくないが、中島は“性格”を除けばパーフェクトだ。



八頭身の長身。



中性的な顔立ちで、二重のやや垂れ目に泣き黒子。



脂肪があるかないかくらいの筋肉質で体の線が美しく、運動神経抜群。


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